簿記資格をとりたいと思うんだけど、講座を受けようとすると結構高いよね。
簿記2級以上となると安くはないですが、受講費用の20%が還元される「教育訓練給付金」を使えますよ。
お得なことには目が無いけど、面倒くさいならやりたくないんだよねぇ。
実際手続きしてみたのですが、スムーズでしたのでオススメですよ。手順を説明するので、参考にしてみてくださいね。
管理人もそうでしたが、国が決めた制度って「実践すればお得なんだろうけど、どうせ手続きが面倒なんでしょ」と思っていませんか？
でも、知って少し行動するだけでお得な生活を送れるのなら実践してみたいと思いますよね。
本記事では、クレアールから届いた書類写真を使いながら、管理人が実際に手続きをおこなった「教育訓練給付金」の申請手順を紹介します。
受講費用の20%が還元されるお得な制度なので「これなら出来そう！」と思えた方は、ぜひ実践してみてくださいね。
お得にスキルを磨いて人生を豊かにしましょう！
✔︎ 教育訓練給付金について知りたい方
✔︎ 教育訓練給付金の申請手順や注意点を知りたい方
✔︎ お得な制度を活用したい方
「教育訓練給付金」は雇用保険の給付制度
教育訓練給付金は、働く人の能力開発、キャリアアップを支援し、雇用の安定と再就職の促進を目的とした雇用保険の給付制度です。
給付金の対象となる教育訓練は、そのレベル等に応じて、専門実践教育訓練、特定一般教育訓練、一般教育訓練の３種類があります。
| 訓練名 | 教育目的 | 還付金額 |
| 専門実践教育訓練 | 中長期的キャリア形成 | 受講費用の50%(年間上限40万円) 条件達成で受講費用の20%（年間上限16万円）を追加支給 |
| 特定一般教育訓練 | 速やかな再就職及び 早期のキャリア形成 |
受講費用の40%（上限20万円） |
| 一般教育訓練 | その他の雇用の安定・就職の促進 | 受講費用の20%（上限10万円） |
※条件：資格を取得し、教育訓練終了後1年以内に雇用
多くの資格が教育訓練給付金対象となっているため、これから受講しようと思っている方は厚生労働省の検索システムで確認されることをおすすめします。
3種類あるんだね。僕が受けようとしている簿記2級は「一般教育訓練」に該当するみたい。
「一般教育訓練」は3つの中で最も多くの資格が対象となっており、受給者数も多いですよ。少し古いですが推移表を紹介しますね。
【出典：厚生労働省「教育訓練給付について」】
これだけ多くの人が受給しているのなら、手続きも難しくないのかも。
手続きは難しくないですが注意したい点もあります。まずは注意点から説明しますね。
申請前に雇用保険の加入期間を確認しよう
教育訓練給付制度（一般教育訓練）の利用には、一定期間以上の雇用保険加入が必要となります。
雇用保険の被保険者となっている期間を、教育訓練給付金の支給要件期間と呼びます。
支給要件期間ってなに？
申請に必要となる期間です。申請前に、一定期間以上の勤務が必要となります。
なお、初めて申請する方と2回目以降に申請する方で条件が異なります。2回目以降は、より長く勤務しておく必要がありますのでご注意ください。
初申請の方
転職後の勤務期間が1年未満でも、前職との合計期間が1年以上あればOKです。
申請が2回目以降の方
2回目のほうが条件は厳しくなるんだね。ちなみに、同時に2つの講座に対して申請できるの？
残念ながらできません。どちらかは「2回目以降」の対象になるためです。
2つ以上の講座を対象として教育訓練給付金は申請できません。
同時に講座を受講しようと思っている方は、受講料の高い講座を対象に教育訓練給付金を申請すると恩恵が大きくなります。
僕は初申請だし、今の会社で3年以上働いているから問題無さそうだね。
受給できるか心配な方は、お近くのハローワークへ問い合わせると確実ですよ。
「教育訓練給付金」申請手順
管理人が申請をおこなった「クレアールの簿記検定2級」を対象に申請手順を紹介します。講座申し込み時に必要なこともあわせて紹介しますので参考にしてください。
✓ トップ講師の分かりやすい動画 (倍速視聴まで対応)
✓ メールや電話での質問回数が無制限
✓ 万一の不合格時に備えた1年間の延長制度
✓ 定期的に受講講座の割引期間あり
要点を抑えた分かりやすい講義を何度も視聴できるのが良かったですね。割引制度を使えばお財布にも優しいです。
講座申し込み時に必要な対応
対象講座の申請時に、教育訓練給付制度の項目に関して「利用する」にチェックを入れます。
必要書類の確認
受講修了要件を満たすと、教育訓練給付金の申請に必要な書類が送られてきます。
受講修了要件ってなんだろう？
講座内容を身につけたことを証明する条件ですね。クレアール簿記検定の場合は「提出する添削問題の正答率60%以上」です。
書類を受け取ったら、下記3つの必要書類が揃っているか確認しましょう。
申請に必要な書類
| 書類 | 概要 | 申請者の記載 |
| 教育訓練給付金支給申請書 | 教育訓練給付金を申請するための書類 | 必要 |
| 領収証 | 受講料の支払い証明書 | 不要 |
| 教育訓練修了証明書 | 受講終了要件を満たした証明書 | 不要 |
教育訓練給付金支給申請書（以降、本記事では「支給申請書」と呼びます）は、必要事項を記載してハローワークへ提出する書類となります。
以降で説明する記載方法を参考にして、記載漏れが無いか確認してみてくださいね。
支給申請書の記載方法
記載前の支給申請書はこのようになっています。項目数は多く見えますが、1つずつ落ち着いて記載していきましょう。
赤枠：個人情報 青枠：施設情報 黄枠：口座情報
①個人情報の記載（項目1〜6)
2：被保険者番号を記入
3：姓（漢字）を記入
4：名（漢字）を記入
5：名前のフリガナを記入
6：生年月日を記入
被保険者番号ってなんだっけ？
「雇用保険被保険者証」に記載されている番号です。在職中であれば会社が保管していることが多いですね。離職した際には手渡されます。
番号が分からなければ会社に問い合わせるの？
ハローワークでも確認できますよ。管理人も申請書類を提出した際に確認してもらいました。
「雇用保険被保険者証」は在職中であれば、個人情報や在職中の会社名を伝えることでハローワークにて照会可能です。
離職した場合は手渡されるはずですので、ご確認ください。もし手元に無い場合も、ハローワークで再発行可能ですのでご安心を。
②施設情報の記載（項目7〜12)
8：受講開始年月日を記入
9：受講修了年月日を記入
10：教育訓練経費を記入
以降は、キャリアコンサルティングを受けていた場合のみ
11：受けた年月日を記入
12：かかった費用を記入
「指定番号」は、どうやって調べるの？
送られてきた教育訓練修了証明書に記載されていますよ。受講開始日や修了日も記載されているので確認してくださいね。
教育訓練修了証明書の抜粋
③個人情報の記載（項目13〜18)
14：住所を記入
15〜18は記入不要
郵便番号と住所を記入したら、署名と捺印を忘れずにおこないましょう。ここまでくれば、もう一息です！
④口座情報の記載（項目19）
以上で申請書の記入は完了となります。お疲れ様でした！
最後に記入漏れが無いかしっかり確認しておきましょう。
ハローワークで申請
申請に必要な書類などを確認し、ハローワークにて手続きをおこないます。
✔︎ マイナンバーカード（通知カード）
✔︎ 本人確認書類（運転免許証）
✔︎ 銀行通帳
✔︎ 支給申請書
✔︎ 領収証
✔︎ 教育訓練修了証明書
銀行通帳は振り込み口座を確認するために使用します。銀行通帳を複数もっている方は、申請書に記載した口座情報と一致するものを持参しましょう。
窓口で申請書類を渡した後、記載内容に誤りが無いかなど口頭確認がおこなわれます。最後にアンケート記入をおこなって申請手続き完了です。
振込までに時間かかるのかな？
おおよそ1週間以内に振り込まれます。私の場合は、4日後に振り込まれましたよ。
まとめ：教育訓練給付金をもらって、お得にスキルアップしよう！
本記事では、教育訓練給付金について説明をおこないました。
教育訓練給付金は、働く人の能力開発、キャリアアップを支援し、雇用の安定と再就職の促進を目的とした雇用保険の給付制度です。
教育訓練給付金は3種類あり、受給できる金額に差異があります。
| 訓練名 | 教育目的 | 還付金額 |
| 専門実践教育訓練 | 中長期的キャリア形成 | 受講費用の50%(年間上限40万円) 条件達成で受講費用の20%（年間上限16万円）を追加支給 |
| 特定一般教育訓練 | 速やかな再就職及び 早期のキャリア形成 |
受講費用の40%（上限20万円） |
| 一般教育訓練 | その他の雇用の安定・就職の促進 | 受講費用の20%（上限10万円） |
※条件：資格を取得し、教育訓練終了後1年以内に雇用
受給者が最も多いのは「一般教育訓練」で、年間10万人くらいの人が受給しているんだったね。
教育訓練給付金（一般教育訓練）を申請するためには、一定期間以上勤務する必要があります。
初申請時の申請条件
2回目以降の申請条件
同時に2つ以上の申請は出来ないから注意しないとね。
最後に、教育訓練給付金の申請について必要書類や手順詳細を説明しました。
申請に必要な書類
| 書類 | 概要 | 申請者の記載 |
| 教育訓練給付金支給申請書 | 教育訓練給付金を申請するための書類 | 必要 |
| 領収証 | 受講料の支払い証明書 | 不要 |
| 教育訓練修了証明書 | 受講終了要件を満たした証明書 | 不要 |
✔︎ 講座申し込み時の対応
✔︎ 受講修了後に受けとる書類の確認
✔︎ 支給申請書の記載方法
✔︎ ハローワークでの申請
支給申請書の項目は「マイナンバーカード」や「教育訓練修了証明書」を確認しながら、記載漏れが無いように記入しないとね。
ハローワークへ持参する銀行通帳は、支給申請書に記載した口座の証明となります。複数持っている方は注意してくださいね。
本記事で紹介したクレアールは、要点を抑えた説明で簿記資格の取得に最適です。お得にスキルアップし、人生を豊かにしていきましょう！
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