10月28日(stream版は10月29日)発売予定の『Voice of Cards ドラゴンの島』。体験版が配信されていますのでプレイしてみました。
【ソフト詳細】
ジャンル:RPG
発売予定日:2021年10月28日(木)
希望小売価格:
【Voice of Cards ドラゴンの島】3,520円(税込)
【Voice of Cards ドラゴンの島 + DLCセット】4,356円(税込)
【Voice of Cards ドラゴンの島 特装版】10,670円(税込)
CERO:C
対応機種:SWitch, PS4, Steam
基本はTRPG(テーブルトーク ロールプレイング ゲーム)
本作を一言で言うのであれば「TRPGらしさを詰め込んだゲーム」。ちなみに、TRPG(Tabletalk Role-Playing Game)とは、進行役とプレイヤー達で物語を作り上げていくゲームです。
TRPGでは進行役が状況の説明や選択肢を提示し、プレイヤー達が行動を選択することで物語が進んでいきます。こんな感じです。
大きな魔物から、命からがら逃げだしたあなた達。疲れ切った体で、ようやくたどり着いた街の広場では、なにやら騒ぎが起こっているようだ。
① 疲弊した体を癒すために宿屋へ向かった
② 祭が大好きな剣士に腕をひっぱられて広場へ向かった
何かイベントが起こりそうだから②で!
あなたたちは、祭が大好きな剣士に腕をひっぱられて広場へ向かった。そこで、目に飛び込んできたものは……
といった感じで、進行役とプレイヤーがやり取りしながら進んでいくので、行動と行動の間に独特な「間(ま)」があります。TRPGらしさである「間(ま)」に心地よさを感じるか、ストレスを感じるかで好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。
ちなみに、落ち着いた感じでプレイ出来るので管理人は好きです。
振ったダイスの目で行動の結果(与ダメージ量とか、回復量とか)が変わったりするのも、TRPGらしいところですね。
全てをカードで表現した世界観
剣と魔法とドラゴン、ファンタジー世界の王道を行く本作。キャラクターやフィールド、戦闘に至るまで、カードのみで世界が形作られています。
セリフは進行役(本作では「ゲームマスター」と呼ばれている)が読み上げますし、カードに多少の動きがあるくらい。「これは、あなたの想像力の物語。」のキャッチフレーズ通り、映像の動きについては基本的にはプレイヤーの想像力に託されています。
リアルな人物が描かれていたり、アニメーションが豊富なゲームで遊んでいる方には、本作は新鮮に映ることでしょう。新鮮さが良く思えるかどうかは、プレイヤー次第といったところでしょうか。
細かなところで言うと、所々に散りばめられたユニークさが好きです。例えばこんな感じです。
「この町は、なんという町ですか」と尋ねてみよう。
男は威勢良く「ようこそ、ツギの町へ!」と答えた。
「宿屋はどこですか?」と尋ねてみよう。
男は威勢良く「ようこそ、ツギの町へ!」と答えた。どうやら、この男は、同じ言葉しか喋らないようだ。
『世界樹の迷宮』シリーズが好きな方は是非
ゲーム全体の雰囲気や、タッチペンを用いてマップを書き上げる「不便さが面白い」という点が似ていると思います。
サクサク遊べるスピード感を求める方にはおススメ出来ませんが、じっくり腰を据えて、多少の不便さも「味だ」と楽しめる方にはおススメできます。気になる方は体験版をプレイしてみてはどうでしょうか。
さぁ、あなたの眼前には、大きなドラゴンが待ち構える未知の大地が広がっている。
① 勇気という剣を持って、大地に足を踏み入れる
② 背中を向けて足早に立ち去る
コメント